女性の時代はいつ来るのか?今ですよね。

協力会社と共同でプロジェクトマネージメント手法の改善活動を行っていた際、先進的な活動で有名な社長が「プロジェクトマネージャーは女性させようと思う。コツコツ進捗状況を分析するのは女性に向いている。」と言われました。

言い方にやや違和感があったのですが、確かに向いている点もあるのかも知れないと思いました。実際に以前いた外資系の米国本社では、主に開発工程の進捗管理を行うプロダクトマネージャーは半数以上が女性でした。プロジェクトマネージャーはほとんど男性でしたが、部下で進捗管理をしている人は女性が多かったようです。

 

過去の日本の繁栄を担った団塊の世代は60代になってしまいました。その方達に直接指導を受けた世代ももう50代です。今の40代は上司から満足な指導も受けず、自分で経験もできなかった一番残念な世代です。今は過去の遺産を食いつぶしてジリ貧ですが、ゆとり世代になっても改善する見込みはありません。

 

男性は過去の伝統や人付き合いを重視するバランス感覚があります。女性は俯瞰力にやや劣り潔癖症ですが逆に言えば公平です。また、危機には腹が据わり逃げず火事場の馬鹿力が出ます。今こそ緊急時だと思います。

戦後培ってきた日本式組織運営、マネジメントスタイルが団塊の世代で途切れています。パワハラだと言われ厳しい指導もできなくなり、ゆとり教育的な極端な甘い環境を「自律的組織」と呼び、権利だけを主張する社員が増えています。

 

プロジェクト運営においても、リスクの用語で言うと「転化」になるのですが、本社内の責任をあいまいにし、実質的責任を協力会社に押し付け、客先には協力会社への指導を見直します、的な説明で済ますマネージャばかりです。再発防止策も協力会社に丸投げで検討させるので本社内の根本原因は改善されません。

 

この状況をどう改善するか、具体策は状況に応じていろいろありますが、簡単に言えば、本来マネージャーが過去当たり前に行っていた(実力や負荷的な要因で今はできなくなった)部下や関連部門との連携をサポートすることです。ツールとかの無機質なものでなく、人の心が分かる人間が行うのです。その役割に女性が適していると思います。現場経験豊かで、かつ思い込みが強くない柔軟な思考の年配男性でもいいのですが、そんな人は希少かもしれません。

 

昔の日本企業は人材育成を行うことを前提で新入社員を入れていました。現場で経験を積んで一人前になり、生涯同じ職場にいる人がほとんどでした。昔が良かったと言っているわけでは決してありません。ただ、80年頃から徐々に変わっていった企業の組織環境に対して、学校教育が対応して来なかったことが問題と思います。バブル景気に浮かれた団塊の世代以降の大人達は、家庭でも子供の教育を考える余裕もありませんでした。

 

一例ですが、マトリックス的に考えると、縦軸に男性マネージャーが売上目的でマネジメントを行い、横軸の社内インフラやヒューマンリソースと同じ機能として女性マネージャーが社員個人の育成を考えながら売上に貢献するリソースプール的マネジメントを行う、とかです。

 

女性の適性である公平性やきめ細かさが生きてくると思います。そのうち、縦軸のマネジメントにも進出し、女性マネージャーが8割を占める会社が増えれば日本は良くなると思います。