コンサルタントに依頼したときの経験(#2)

目的を明確にする

マーケティング手法に沿った事業戦略立案を1年間で行い、

その作業を開発、営業部門からの選抜した主要幹部社員50人で行いました。

 

組織構成を見直し風土も改善するという

壮大なテーマでコンサルにサポートを依頼したのですが、

成果をコミットできないと言われました。

 

結局、マーケティング、戦略立案、業務プロセス、人材育成、

と分けて、コミットした成果目標も「成果物完成」や

「セミナーの実施そのもの」となり、

それぞれを別の会社に依頼しました。

 

事務局を作り、3年計画とし、

あくまで活動の主体は社員自らが行う形で運営しました。

コンサルに依頼した作業と並行して、

3か月ごとの活動目標を作り、

有志を募り複数の事業部に参加してもらいました。

 

会社の風土との相性を考慮する

その会社は技術系大学や大学院を出た者が多く、

製品のユーザーも研究機関が主なせいか、

技術オタクが多く、

会議に参加すると最初は異様な雰囲気に驚きました。

 

みんな素朴でいい人そうなキャラですが、

とにかく人の話を聞きません。

自分の発言の機会を待っていて、

いざ発言となると自分の言いたいことをしゃべりまくります。

その間みんなひたすら発言の機会を待っているようで、

「ここに反応するの?」と言いたくなるような

個人的に興味ある部分に意見を言ってきます。

 

こんな人達を欧米企業に負けないやり取りができるよう

OJTするのは確かに難しい気がしました。

そこでマーケティングや事業戦略の手法については

セミナーで知識として勉強し、

自分達独自のフレームワークを作る作業は、

事業部長をリーダーに事務局を作り社員主導で

活動することにしました。

 

別のある小さな事業部は風土改革そのものを

別のコンサルに依頼し、最終的に一番成果が出ました。

そのコンサル会社がニッチな風土改革を昔から

専門にやっていてノウハウがあった点や、

事業部の規模がコンパクトだったり、

その事業部のプロジェクトがコントロールし易かったり、

いろいろ成功要因はありますが、

一番大きかったのはそこの事業部長自身がコンサルを使いこなし、

自分の意志で成功を導き出した点にあると思います。

 

コンサルに代弁してもらう効果をあまり期待しない

コンサルタントが講義を行うと、

幹部社員は目を輝かせて聞き入りました。

日々技術のみを追求し、

マネジメントの本も読む時間を取れなかった人達です。

田舎の会議室でコンサルのスマートな立ち振る舞いは目立ちます。

同じことでもコンサルがしゃべれば、

なぜか「なるほど!」と素直に聞いています。

でも、それに騙されてはいけません。

外部研修でビジネススキルの知識を仕入れても

帰ってきて3日もすれば元の生活に戻ってしまうのと同じです。

コンサルの人から言われれば多少畏怖し黙っているだけで、

心根を改心したわけではないのです。

 

コンサルに言われてその気になっても、

自分達だけではイメージしたことの3分の1もできません。

予想以上に時間がかかって、

そのうち日々の業務に追われて「ブーム」は過ぎてしまいます。

そしてまた楽な方法、

頭を使わなくても体が覚えている方法で日々過ごします。

ピンポイントでコンサルに喋ってもらってもいいですが、

黙って待っていてもイメージする理想の世界は来ない、

救世主は現れないことを繰り返し説明することが必要です。