目先の仕事をそつなくこなす人達に改善は無理

目先の仕事をそつなくこなす人は、

創造性を必要とする仕事が出来ず、

もしくはやりたくなくて、

目先の仕事に逃げている。

 

職場で改善活動を分担したときに、

なぜか、いつも緊急の仕事が入ったので

手伝う時間がなくなったと、

できない言い訳をしていた人がいました。

 

そんなレベルの低い人ばかりでなく、

本当は優秀な人もいるのですが、

計算ずくで自分にプラスにならない仕事は避けて

いる人もいます。

 

みんなが注目し、

火消しをやれば評価されそうな仕事ばかり

選んでやるので地味な仕事をする時間がないのです。

職場でみんなが不便と思っていたり、

たまに発生する大きな問題の原因の一つになる不具合を、

コツコツと計画的に少しずつ改善していくことは、

みんな大切な仕事と分かっています。

 

でも目先の緊急事態の仕事をこなすのに

精一杯で、それだけで一日が暮れている状態では、

永久に根本的な改善は無理です。

 

一番理想的なのは、バランススコアカードの戦略マップを

作成することです。

 

バランススコアカードでは、

ビジョンからアクションプランまでを

順を追って決めていくので、

内部プロセスや人材育成といった

会社の業績に繋がりにくい要素もアクションプランに

入れることができます。

 

ビジョンの策定→

戦略マップの作成→

重要成功要因の選定→

業績評価指標と数値目標→

アクションプラン作成

 

会社の方針として、

内部プロセス等の地味な改善作業を行った者を

正統な業績評価しないといけません。

 

目先プロジェクトで売上を上げた者と比較しても、

創造的な仕事を行ったとしてより高く評価する

ぐらいでないといけません。

 

また、この基本方針は絶対に変えない、ぶれない。

その覚悟がないと人は信用しないと思います。

そんな会社になれば、

目先仕事をそつなくこなしていた人達は、

いつのまにか、改善作業をバンバンやっていると

思います。

その方が評価されるから。

 

私がアメリカ本社に出向していたときのことです。

新しく始まるプロジェクトで日本の法律に沿った

仕様に製品を変更するよう、

開発部門に依頼したときのことです。

 

正式のプロセスを通すと、

とりまとめをする人間を決め、

その人が動きだし、結果が分かるまで数カ月

かると言われたので、

私が複数の部門のキーマンに聞いて回り、

おおよその状況をまとめ、

顧客と何度かやり取りをして仕様を決めました。

 

欧米では、

そのようなボランティア的な仕事は、

あまりやらないそうです。

但し、やっている人間を見ると、

その人を正当に評価し、

出来る範囲で応援してくれました。

 

それに対して、

日本では、余計なことをしている、

と邪魔者扱いされたことが多かったように

思います。

 

人と違ったことをする人間を異端児として

排斥しようとする意識が強いのかもしれません。

やはり、会社ぐるみで、

志ある人を守っていく覚悟が必要だと思います。