日本人(日本企業、日本人の多い外資系企業)は「言われたことだけやっておけばいい」考えの人達ばかり

「与えられた業務以外の余計なことはしなくていい。」

この言葉を何回言われたか分かりません。

 

最初に就職した日本企業で25歳の時です。

23歳で入社し、受注生産のマイクロ波機器の試験調整を担当していたときです。

規格が厳しく、調整箇所が100個ぐらいあるモジュール(通信機器内部の一部)

を調整できる人は100人ぐらいいるその部署に数人しかいませんでした。

職人的なセンスを要求されるそのモジュールは数種類の仕様があり、

調整し易いものやしにくいものがあります。

初期の開発段階で詰めが甘かったせいです。

 

私が調整を担当し、調整が完了するたびに、より調整しやすくするために、

図面改善提案を出し仕様変更を依頼しました。

 

何度か変更依頼をかけたときに、開発部門の担当部長が来て、

またその言葉を言いました。

「開発時に決めた諸元(構成する個々の仕様)のままでいい。

余計なことはしなくていい。もし変更するのなら開発部門がやる。」

 

開発部門の人達は新規開発の仕事で時間は取れません。

当然私は彼らと相談しながらやっているので、

問題はないはずです。

 

もし完成度が低い点を問題視したのなら、

それをサポートするべきです。

 

変更手続きが増えることでのマイナス評価を

嫌がったのかもしれません。

 

他にも様々な「出る杭を打つ」的雰囲気を感じ、

自分の力を試したいこともあり、外資に転職しました。

 

入社した部署は外資と言ってもほとんどが日本人で、

前の職場以上に古風な日本人が多くいました。

外資系にいる日本人の中には、普通の人以上に古い考えの

人が多いことを知りました。

頭が固く回りと協調できなくて外資に来たようです。 

 

その部署は新しい市場に参入したばかりで、

様々な業界で通信関係に携わってきた人達が集まっていました。

そして、50人近い新入社員もいて混沌としていました。

 

中途採用の人達は各自で手順書にノウハウを書き込み、

個人持ちし、情報の共有がされていなかったせいか、

新入社員が初歩的なミスを起こすことがありました。

 

そこで作業員に聞いて回り、情報共有のファイルを作成しました。

その作業を見た、日本人係長から言われました。

 

「そんなことは半年も経験すればみんな自然と覚えていくので、

やらなくていい。自分の仕事をやっておけばよい。」

 

またか、と思いましたが、

日本人の妻を持つアメリカ人の同僚が、

「それは大切な仕事です。そういう仕事を大切と思う日本人がいません。

私が幹部に話してあげます。」

と言ってくれ、

 

次期新規格の製品の日本仕様に合わせた手順書作成のために、

アメリカに出張することになりました。

 

その後も、良かれと提案したことを次々と採用してくれました。

私を認めてくれたのはほとんどが欧米人でした。

または、後で出会う本当に目線の高い役員クラスの人。

 

現場の仕事を改善しているときに、

「もっと目線を高くしろ。」と

あまり目線が高くない日本人マネージャーに

言われたことがありました。

上から与えられた課題を迅速にこなすことが、

「上のご機嫌を取る」という意味で、

「目線を高くする」のかもしれませんが・・・

 

先を見据えて、根本的な問題を潰すことが大切なのは

みんな本当は分かっているはず。

 

どう解決するか、を考える自由な発想力や

イデアが湧いてこないから、

「どうせやっても無理。無駄。」とあきらめている。

 

無意識に、出る杭を打とうとしています。

ますます日本人のいる会社はダメになっていく。

 

せめて、自由なアイデアを採用してみる試みは大切です。